年5%の運用法というと、この低金利時代には夢のような話ではあるが、
実際にはそれほど難しいことではない。
投資金額を1000万円として考えてみよう。
1000万円の5%であるから、運用益は年50万円あればよいことになる。
月に換算すると、およそ41700円である。
では、投資手法の紹介である。
オプション取引をするのである。
オプション取引というのは、デリバティブの一種でリスクが高いことで
知られる手法である。
しかし、実際にはリスクをほとんどとることなく、利益を出すことは可能なのである。
どうするか、というと、SQ(指数清算日)一週間前に、
現在の株価より行使価格が1000円以上高いコールオプションを売るのである。
コールオプションというのは、買う権利のことである。
オプション取引をしたことがない方のために、少し説明しておこう。
10500円が行使価格のコール(買う権利)を買うとしよう。
この場合、指数清算日(毎月第二金曜日の寄付の価格)が10500円よりも高ければ、
10500円で買う権利があるわけだから儲かる。
(ex.SQ値が10600の場合、10500で買う権利があれば、100円のサヤがとれる)
10500円よりもSQ値が下であれば、 10500円で買う権利は無価値である。
この逆のオプションを売るというのは、利益限定で、
損失無限大のデリバティブの中でも最もリスクの高い取引の一つである。
コール(買う権利)を売る場合のことを考えてみよう。
10500円の行使価格のコール(10500CALLと表記)を 10円で10枚(倍率1000)売ったとする。
10*10*1000=10万円 SQが10400の場合、買う権利は無価値となるから、
この10万円はすべて売主のものになる。
しかし、SQが11000となった場合、行使価格とSQ値の差である部分を払わなければならなくなる。
つまり、 11000-10500=500(値幅) 500*10(枚)*1000(倍)=5,000,000(500万円)で、
もらったプレミアムは10万円だから、実際の損失は490万円となる。
オプションというのは、掛け捨ての保険と考えると理解しやすい。
オプションの買い手は、保険の加入者で、売り手は保険会社である。
プットオプション(売る権利)を買うことによって、株価の大幅な下落により、
利益を得ることができるため、株式を買い、PUTを買うというヘッジの手法がよく用いられる。
(長文になりそうなので、「コールとプットとどちらを売るのがリスクが低いのか」
ということは次の文章で書きます。)
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